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全館空調とは?仕組みやメリット・デメリットを徹底解説



快適な居住環境は、私たちの生活品質を大きく左右する重要な要素です。そのなかでも全館空調システムは、その鍵となる革新技術として注目されています。ZEH(ゼッチ)(=ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスを指し、エネルギー収支を実質ゼロ以下にする家のこと)の推進もあり、近年では全館空調へのニーズも高まってきています。

全館空調システムは、家全体を均一で快適な温度に保つだけではなく、エネルギー効率の向上や健康的な生活環境になるなど、住快適性、電気代などの経済性、両面において多くの魅力があります。そのため、特に新築や大規模なリフォームを考える方を中心に注目度が増しています。

本記事では、全館空調の基本的な仕組みや特徴、従来のエアコンとの違い、さらにはそのメリットとデメリットについて詳しく解説させていただきます。全館空調の導入を検討している方はもちろん、注文住宅を建てようと考えている方はぜひ最後まで読んでみてください。

全館空調とは何か?




全館空調は365日、24時間、1つのシステムで家全体の温度・湿度を一定に保つことができる技術です。各部屋に個別のエアコンを設置する従来の方法とは異なり、1つのシステムで部屋だけでなく、廊下なども含めた家全体の温度や湿度を一括管理します。これにより、家全体を均一に涼しくしたり、暖めたりすることが可能です。さらに快適な室内環境を維持しながらエネルギー効率を最適化することができたり、家全体の空気質をきれいにできるという利点もあります。

全館空調の仕組みと特徴


全館空調は、居室にのみ空気を送る全室空調とは異なり、建物全体をひとつの空調システムで管理する方法です。リビングや寝室などの各部屋だけではなく、トイレや廊下なども含めた家中を均一な温度で快適に保つことができます。各部屋に個別にエアコンを設置する必要がないため、室内や室外の美観も損ないません。全館空調は、快適性と利便性の両面で優れる選択肢です。

通常のエアコン設置との違い


全館空調と従来のエアコンは、冷暖房の仕組みと快適性に大きな違いがあります。具体的には、全館空調では家のどの場所にいても快適な温度が保たれますが、従来のエアコンでは一つの部屋にしか適用されないため、廊下に出たら寒かったり暑かったりすることがあります。全館空調は家全体に張り巡らせたダクトを通じて天井などに設置した吹き出し口から、常時、体感的にはそよかぜのような新しい空気が家全体に届きます。クーラー病や夏風邪になるのが嫌、エアコンの風を直接感じるのが苦手な方であっても、直接風を感じることが少ないためおすすめです。

この快適性の背景には、全館空調のシステムが家全体の空気を循環させる仕組みにあります。断熱性や気密性の高い家で空気を循環させるため、冷暖房の効率が非常に高く、家の中で温度ムラがほとんど発生せず、常に一定の快適な温度を保つことができます。通常、エアコンは付け始めが最もエネルギーを使って電気代もかかりますが、24時間365日、1台~2台のエアコンで一度保たれた温度をキープしているだけなので、電気代も抑えることが可能となります。


イデキョウホームの提供する全館空調マッハシステムのメリット




全館空調にはいくつかの仕組みがありますが、イデキョウホームではその中でも最も効率性が高いとされるマッハシステムを採用しています。マッハシステムには、快適さだけでなく健康やコスト削減など多くのメリットがあります。それぞれのメリットや特徴をお伝えします。

マッハシステムとは


マッハシステムは特許工法の次世代全館空調で、エアコンをむき出しで設置するのではなく、空調ユニットに設置することが特徴です。空調ユニットという小さな空間の空気を冷暖房し、その適切な温度の空気を高性能なDCファンによって家中にいきわたらせます。40坪程度の物件であれば、エアコン1台でトイレや廊下、天井裏に至るまで家中隅々まで温度を保つことが可能です。夏は室温よりも2~3℃低く、冬は2~3℃高い空気を家中に送りだします。

部屋だけでなく家全体が快適に


全館空調システムでは、家全体が均一な温度と湿度に保たれ、どの場所でも快適に過ごせます。廊下やトイレなどの居室以外はもちろんのこと、小屋裏や床下などの家の隅々まで空気をいきわたらせます。ルームエアコンや一般的な全館空調は大きな温度差の風を少ない空気量で吹き出すのに対し、マッハシステムの全館空調では少ない温度差の風を大きい風量で吹き出す、大風量小温度差空調のため、温度ムラも起きにくくなっています。

さらに住宅内の空気がフィルターを通した状態で常に循環し続けているため、ペットのにおいや料理のにおいなども室内に残らず、快適に過ごすことが可能です。

全館空調システムを導入することで、いかに家全体の快適性が向上できるかお分かりいただけるのではないでしょうか。

省エネルギーとコスト削減


全館空調は省エネルギーであり、導入コストがかかっても、結果的にコスト削減に繋がります。これは、一度に家全体を均等に冷暖房することで、エネルギー効率が高まり、無駄な空調コストを抑えることができるからです。エアコンをつけたり消したり、一気に温度を上げ下げしたりすることがなく、温度を保つ程度のエネルギーしか使わないため、電気代も安く抑えることが可能です。

また一般的に結露やホコリの付着等で定期的なメンテナンスが必要なダクトも、常に風が循環し続けるためホコリが堆積せず、交換やメンテナンスも長期間に渡って不要になり、長くご使用いただけます。

きれいな空気で健康に暮らす


全館空調マッハシステムはきれいな空気を家中に循環させることができます。常に一定温度の風を送り続けることで家の空気が1時間に5~10回フィルターを通過するため、換気と同時にPM2.5、花粉、ホコリ、ウイルスなどを床に落ちる前に除去することが可能です。また家の隅々を均一な温度で保つため、湿度の変化も少なく、カビが発生しにくかったり、内装の劣化がしにくくなるなどの副次効果もあります。

また冬場などに急激な気温の変化でおこるヒートショック症候群などのリスクも軽減することが可能です。一般的に温度差が発生しやすい風呂場や脱衣所も、冬場でも均一な温度で保つことができるためです。

全館空調は快適に過ごせるだけではなく、換気システムによりきれいな空気を提供することで家族全員がより健康に暮らすことができるのです。

全館空調のデメリット

 

全館空調システムは多くのメリットを持つ素晴らしいシステムですが、あえてデメリットを挙げるとすればそのひとつが初期費用であると思います。

初期費用がかかる


全館空調システムの初期費用は他の空調システムに比べて高いです。これは専用の設備や設置工事が必要となり、その分費用がかかるためです。そのため、導入時には予算に余裕を持って計画することが重要です。ただ後述のようにメンテナンスやランニングにかかるコストは抑えることができるため長い視点でみると導入するメリットは大きくなります。

全館空調システムの導入事例




全館空調システムは近年、多くの住宅で導入されるようになってきました。しかし全館空調をおこなうためには高気密・高断熱など家自体の性能が求められるため、すべてのハウスメーカー・工務店で施工できるわけではありません。しっかりとノウハウや施工実績のある会社に相談することが重要です。イデキョウホームは全館空調に力をいれ2014年より取り組んでおり、10年以上の実績があります。恐らく静岡県内ではもっとも古くから大風量小温度差の全館空調住宅を建築しています。
また、イデキョウホームはZEHを重要と考えており、省エネルギー性能が高い家づくりにおいて、『一般社団法人 環境共創イニシアチブ』の評価で最高の6つ星の認定を受けています。毎年、新築住宅における太陽光発電システムの導入率が上昇しており、2023年度には受注した新築戸建て住宅のZEH比率が98%に達しています。これにより、光熱費を削減し、住宅ローンの負担を軽減し、お客様の将来に対する不安を少しでも和らげることを目指しています。

イデキョウホームの全館空調


イデキョウホームの全館空調は、高品質で効率的なシステムを提供します。上述のマッハシステムでは市販のエアコンやダクト製品等も既製品を応用しているため、専用の全館空調システムに比べ中長期に渡りメンテナンスがしやすく、メンテナンスコストも少ない点が特徴です。通常の全館空調システムではエアコンなどの設備が故障した際、システムまるごと取り換えが必要になり、メンテナンスに莫大な費用がかかるということも珍しくありません。ですがイデキョウホームのマッハシステム全館空調であれば、市販のエアコン1~2台を空調ユニットに設置するだけなので、エアコンが壊れたら取り換えるだけで済ませることができます。これまでの施工実績から設計の段階でそうしたメンテナンスについても考慮することで将来的なコストを抑えることができます。

またイデキョウホームの強みである北海道レベルの高気密・高断熱住宅は全館空調との親和性が非常に高く省エネ効率を大きく向上させることができます。自社生産の高機能断熱材、富士産ECO断熱や、圧倒的断熱性能のトリプルガラスの窓を採用した高性能住宅は外気をシャットアウトすることで全館空調の省エネ効率をあげ、快適な住空間をつくることにつながっています。

 

イデキョウホームのモデルハウス見学




イデキョウホームのモデルハウス見学は、全館空調システムの実際の使用感や効果を具体的に体験できるチャンスです。最新の全館空調システムによって、真夏や真冬でも家中どこにいても快適な温度が保たれ、各部屋の温度差がないことを体感していただけます。



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北海道レベルの高気密・高断熱を使用したイデキョウホームのモデルハウス
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(カーナビは沼津市西添町20-6付近を目印に)



※モデルハウス見学は完全予約制となっております。ご予約ページからお申込みいただけます。





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